
小林大吉郎社長
Meiji Seika ファルマの小林大吉郎社長は28日に都内で記者会見し、抗菌薬メーカーとして安定供給体制を強化する方針を強調した。日医工の抗菌薬「セファゾリン」をはじめ、海外から輸入している医薬品原薬の供給が停止し、「国内の抗菌薬では連鎖的な供給不足が起きている」と問題視。「公衆衛生上、必須な医薬品を提供する絶対的な企業として、安定供給の責任を果たしたい」と述べ、原薬の複数ソース化や海外製造拠点を活用し、対応を図っていく考えだ。
同社は、感染症領域の必須医薬品を中心に事業展開を進めている。全身性抗菌剤の国内シェアは年々拡大し、19%とトップ企業となっている。さらに、「ペニシリン系注射抗菌剤」では56%、「MRSA注射抗菌剤」では58%、「インフルエンザHAワクチン」では29%を占めている。小林氏は、「これだけのシェアを保有しているということは、強みではなく責任である」との認識を示した。
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