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安定供給可能な枠組みを

2019年06月03日 (月)

◆後発品大手の日医工が販売するセファゾリンナトリウム注射剤の品切れ問題が波紋を投げかけている。原薬出発物質を製造する中国メーカーによる供給停止とイタリア原薬メーカーの製造工程で不純物が混入する二つの状況が同時に重なり、国内で品切れが起こった
◆日医工は同製品の売上シェアを占有しており、原薬複数ソース化にも対応していたが、問題が長期化してようやく年末までに供給再開できるメドがついた
◆必須医薬品の安定供給は重要だ。後発品メーカーの安定供給に対する責任は大きいが、企業努力だけで対応できないところまで来ている。度重なる薬価引き下げに直面し、不採算品が続出。さらに原薬調達を海外に依存する中、1社で供給を守ることが難しくなってきた
◆長期収載品メーカーの撤退が可能になる「G1ルール」が始まっているが、不採算医薬品の安定供給を守る企業には一定の恩恵があってもいいのではないか。患者に必要な医薬品一つひとつを点検し、供給不安を引き起こさない手立てを考えるべきだ。



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