東邦ホールディングスは14日、医薬品発注・情報端末の最新機種「Future ENIF」のリリースを開始した。情報通信環境の進化に対応して、従来のアナログ回線によるダイヤルアップから、携帯回線(LTE)を内蔵してインターネット発注、常時接続による最新マスタ提供、システム自動更新などが可能となることが特徴である。
今回の製品販売により、発注業務の効率化が図られるため、同社では時間を対物から対人へシフトして患者満足度アップにつながるメリットを訴求する。月額利用料は別途公開される予定で、今年度末までに3000台の導入を目標に掲げている。
共創未来グループで導入を提案してきたENIFは、1997年に発売が開始されて以降、顧客ニーズに応えて順次進化を続け、現在約3万2200台が導入されている。
発売当初からバーコード発注や発注商品の納期を知らせる双方向・リアルタイム情報提供を実現してきたが、今回の最新機種では、箱を保存しておかなくてもシートの調剤包装バーコードを読み取り、包装品を選択して発注送信する簡便さが売りである。商品名検索からの発注機能もある。送信後には、即時に納品予定日、後発品の有無が返信され、従来より大きくなった端末画面上で確認できる。