政府の健康・医療戦略推進本部は20日、「アジア医薬品・医療機器規制調和グランドデザイン」を了承した。革新的医薬品へのアクセスが限られるアジア諸国で、日本で承認された医薬品が迅速に患者に提供されるよう、産官学が協働で取り組むべき施策をまとめたもの。医薬品開発に関する規制要件調和や治験ネットワーク構築など基盤整備に取り組むほか、規制当局の責任者で構成する「アジアンネットワーク会合」を稼働し、規制当局のリーダーが緊密に連携、調整を進めることなどを盛り込んだ。
アジア諸国では、医薬品の研究開発や規制に関する課題が山積しているため、革新的新薬へのアクセスが不十分なのが現状。わが国では、厚生労働省が主導してアジアの薬事承認や規制の合理化による調和を進めている中、今回、国内で承認された医薬品をアジア諸国の患者に迅速に提供するため、産官学が協働して取り組むべき施策をグランドデザインとしてまとめた。
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