核酸医薬の創薬推進を目的に、サルなどの霊長類の遺伝情報を集積した「核酸医薬のためのゲノミクス・データベース(仮称)」のテスト版が6月27日に公開された。日本医療研究開発機構(AMED)の「ゲノム創薬基盤推進研究事業」の一つである「核酸医薬創薬に資する霊長類RNAデータベースの構築」研究班(研究代表者:河合純理化学研究所副プログラムディレクター)の研究成果によるもの。ヒトに近いサルのRNAデータを公開するのは国内で初となり、核酸医薬の前臨床試験で利用できるようにする。来年3月に完成版を公開する予定だ。
核酸医薬の研究開発をめぐっては、標的とする塩基配列に結合することで薬理作用を引き起こす特性から、標的に対する過剰な薬理作用で起こる副作用のみならず、標的以外の正常な塩基配列に作用することによる副作用も明らかにする必要がある。
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