三菱ケミカルホールディングス子会社の生命科学インスティテュートは、脊髄損傷を対象としたMuse細胞製品「CL2020」の国内臨床試験を開始すると発表した。現在開発が進行中の急性心筋梗塞、脳梗塞、表皮水疱症に次ぐ四つ目の対象疾患となり、目標症例数として10例を集める。木曽誠一社長は、9日に都内で記者会見し、2020年度の承認申請、21年度の承認取得を計画する中、「四つの適応症での治験結果に応じて、どの適応症を優先して承認を得ていくかを決めたい」との考えを示した。
Muse細胞は東北大学の出澤真理教授らに発見された、間葉系幹細胞内に存在する多能性幹細胞。今回の試験では、16~75歳の「脊髄損傷(亜急性期)」の患者を対象に、「CL2020」を静脈内に単回投与した際の有効性・安全性を検討する。
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