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抗癌剤の過剰な曝露防止

2019年08月26日 (月)

◆健康被害が生じる可能性のある抗癌剤の曝露から、患者を取り巻く様々な関係者の身をいかに守るかという意識が強まっている。その一環として、在宅医療に関わる医療従事者は「在宅で抗癌剤の投与を受ける患者をケアする家族には、どこまでの防止対策を指導すべきか」と悩むことが少なくないようだ
◆実際に「患者さんが子供と一緒に入浴したり、孫を抱っこしたりするスキンシップを防止するよう指導している病院があり、困っている」との声が在宅医療の現場から聞こえてくるという
◆こうした現状について有識者の一人は、先月の日本臨床腫瘍学会学術集会で「患者さんが孫を服の上から抱っこしてはいけないというエビデンスは全くない」と指摘。「非常に過度な指導が行われている」と釘を刺した
◆抗癌剤の曝露防止対策は重要だが、過剰な対応はよくない。患者と家族の関係にヒビが入るなどデメリットが生じかねない。海外では問題にすらなっていないという。リスクの機会と程度を冷静に見極めた対応を心がけてほしい。



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