◆「お互いを先生と呼び合うのは嫌なんです。おかしいでしょう。外部の人間から見れば、よけいにそうだと思う」。先日取材した薬剤師は、話が脱線したついでにそう話した。薬剤師の業界ではお互いの名字の後に、「先生」を付けて呼び合うのが一般的だが、その慣習になじめないという
◆その気持ちは確かに理解できる。先生と呼ぶことでお互いの間に見えない壁を作ってしまう気がするし、そもそも「先生」との呼称は形骸化してしまっていて本来の敬意は感じられず、後味の悪さだけが残るからだ
◆こうした考え方は過去にも別の薬剤師から聞いたことはあるが、他にはあまり耳にしたことがない。全国の薬局や病院で働く薬剤師は、同じ薬剤師から「先生」と呼ばれることをどう思っているのだろうか。何の疑問もなく日々を過ごしているのか、居心地の悪さを実感しているのだろうか
◆かくいう無季言子も薬剤師の取材時には「先生」を連発している。当初は「先生」と呼ぶのに多少の違和感があったが、今ではすっかり慣れてしまった。改めて問題を指摘されなければ、何も感じなくなってしまっている。
先生と呼び合うのは
2008年07月23日 (水)
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