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ラニチジン、自主回収相次ぐ‐発癌性検出、国内製薬11社で

2019年10月09日 (水)

 グラクソ・スミスクライン(GSK)、沢井製薬、東和薬品など製薬企業11社は、抗潰瘍薬「ラニチジン」(製品名:ザンタック)の自主回収を相次いで発表した。海外でラニチジンと同剤の原薬から発癌性物質である微量のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出され、欧米規制当局が安全性評価を開始したことを受け、国内でもGSKと日医工、沢井製薬、鶴原製薬、ニプロが予防的措置として自主回収を発表。後発品メーカー6社も管理指数を超えたNDMAが検出されたとして、自主回収を決定した。これまでに重篤な健康被害が発生したとの報告はないとしている。

 ラニチジンは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などを適応症に持つH2受容体拮抗剤である。国内では、GSKが先発品の「ザンタック」を販売しているほか、複数の製薬企業が後発品のラニチジンを販売していた。


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