日医工は23日、国内で品切れ状態となっていた抗菌剤「セファゾリンナトリウム注射用『日医工』」について、来月25日から段階的に供給を再開すると発表した。来年1月には供給中止前の出荷水準に戻り、医療機関への通常出荷を行える見通しだ。
セファゾリンは、日医工がトップシェアを握る薬剤。中国メーカーがセファゾリンの出発物質「テトラゾール酢酸」(TAA)、イタリアの原薬メーカー2社がセファゾリン原薬を製造し、複数ルートで調達していたが、昨年末に原薬メーカー2社のうち1社の原薬から不純物の混入が確認されて製造が停止していた。さらに、TAAも中国当局からの指示によって全世界での供給が停止し、2月からセファゾリンが供給できない状態となっていた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。