◆製薬産業の位置づけが変わりつつある。これまでは医薬品を通じて治療に貢献するビジネスだったが、新薬開発の難易度が年々上がり、薬価制度抜本改革により市場環境も厳しさを増す中、予防から治療、介護までも含めた総合的なヘルスケア事業の一部として製薬産業が組み入れられようとしている
◆直近では、三菱ケミカルホールディングスが田辺三菱製薬を完全子会社化し、グループの総合力でヘルスケア事業を手がけていく方針を打ち出したばかりだ
◆予防や健康維持の支援と医薬品事業を含めた治療を担う事業の仲介役として新たなビジネスモデルを模索する企業も参入しており、ヘルスケア産業はデジタル化の進展で「モノづくり」から「コトづくり」にシフトしつつある
◆世界では武田薬品とシャイアー、ブリストル・マイヤーズスクイブとセルジーンなど、製薬企業同士の大規模な統合が相次いでいるが、今後は予防を重点領域とする企業と治療領域に強い企業の合併など、トータルヘルスケアを意識した業界再編が出てくるだろう。
「モノづくり」から「コトづくり」へ
2019年11月25日 (月)
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