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マネジメント成果を経営者に

2019年11月29日 (金)

◆薬剤部のマネジメント成果で薬剤管理指導業務や病棟薬剤業務実施加算の件数が増加した――。このような発表を学会で目にするが、その時にいつも疑問に思うことがある。果たしてこのアピールは、病院経営者の心に届いているのだろうかと
◆病院薬剤師の人件費のうち、薬剤師が直接稼ぐ診療報酬でまかなえるのは5~7割程度と見られる。狭い視野で捉えれば薬剤部は不採算部門で、病院経営への貢献度は低い。また、広い視野で捉えれば病院薬剤師の診療報酬は見えない形で他部門の報酬に含まれていると言える
◆病棟で薬剤師はチーム医療の効率化、医療の質向上、医師の負担軽減、医薬品の適正使用など、病院全体の利益につながる役割を果たしているはずだ。病棟で薬剤師が直接稼いだ点数をアピールするだけでは、もったいない
◆直接の診療報酬には現れない病棟業務などの成果を可視化し、病院経営にいかに貢献したかを提示することこそが次世代の薬剤部マネジメントだと思うのだが、これは高すぎる理想だろうか。



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