国内再生医療ベンチャーのヘリオスは、今年から他家細胞を用いた癌免疫療法の開発に乗り出す。ベンチャーから製薬企業への進展を目指す中、来年申請を目指す体性幹細胞医薬品「マルチステム」で黒字化を実現し、その後は市場規模の大きい癌領域でグローバル展開を目指す。鍵本忠尚社長は、「今年は重要な年になる。われわれにとっての本丸である細胞療法で世界に挑戦していく」と意欲を示した。
同社は、眼科領域の細胞療法に特化した再生医療ベンチャーとして事業を展開している。マルチステムを足がかりに、研究開発やマーケティング・営業体制を持った製薬企業になることが目標となるが、次の事業の柱として他家細胞を用いた癌免疫療法に参入する。今年から日米での開発を視野に非臨床試験を実施する予定だ。
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