日本チェーンドラッグストア協会(JACDS、池野隆光会長)が主催する第20回「JAPANドラッグストアショー」が3月19~21日の3日間、千葉市の幕張メッセで開催される。今回のショーは記念すべき節目の20回目を迎え、元号が令和となって初めての開催となる。入場料は無料で、例年3日間の会期で約12万人が来場する活況を呈しており、今回も同様の来場者が見込まれている。
テーマには「20回目の誓い―地域に寄り添うドラッグストア:本気のセルフメディケーション、はじめましょう」を掲げている。同ショーのテーマには、第1回から継続して“セルフメディケーション”が用いられている。今回は改めて「本気の」という言葉を使っているが、そこにはさらに認知を広げ、情報発信していくという思いが込められている。
ドラッグストアショーは出展社も多種多彩で、ドラッグストアや業界に関わる全てのアイテムや新たなビジネスモデルが対象となる。特に前回開催で特別企画として、生活習慣病予防商品、高齢者を支える食品などで展開した「食と健康アワード2019」は今回、「食と健康ゾーン」の名称で新設。連動企画として「健康管理・セルフケアコーナー」を設け、セルフチェック機器等の出展が予定されており、見どころの一つと言えよう。
JACDSの池野会長も、「将来的には2025年までに10兆円産業化を目指しているが、その中では食と健康マーケットの創出が欠かせない」と、今回のショーで食と健康ゾーンを新設する背景を説明。その上で、「地域社会を支えるドラッグストアの存在を示すためにも、積極的な商品・情報を提案していただき、有意義なショーにしたい」と語っている。
また、JACDSのテーマブースでは、同協会が取り組む環境問題やSDGs、JACDSに関係する法・規制などへの対応、活動や運営に関する最新情報、成長・発展するための活動が多面的に紹介される。
環境問題やSDGsに関しては、池野氏が会長就任時に注力していくことを明らかにし、その後も積極的に取り組みが進められている。どのような紹介内容となるか、大いに注目を集めそうだ。
ドラッグストア業界およびJACDSが見据える大きな目標である「2025年10兆円3万店舗産業化」だが、その実現には地域の生活拠点となり、地域住民にとって身近な場所として認識されるなど、ドラッグストアが地域住民の信頼を今以上に得ていくことが必要だろう。
時代の変化への適切な対応も含め、今後のドラッグストア業界を展望できるドラッグストアショーの1人でも多くの体感を期待する。