◆新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、「緊急事態宣言」が東京都や大阪府など7都府県を対象に発令された。新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが立たない最大のネックは有効な予防ワクチンや治療薬がないことだ
◆そうした中、中国での臨床研究で新型コロナウイルス感染症治療に高い効果が示されたRNAポリメラーゼ阻害薬「ファビピラビル」(アビガン)に注目が集まっている。国内でも、新型コロナウイルス感染症治療薬の承認に向けた取り組みが始まった
◆注目すべきは、その旗振り役を安倍首相自らが買って出ている点だ。先月末の記者会見ではアビガン承認に向け治験を開始することを発表。7日の緊急事態宣言の説明時には、新型コロナウイルス感染症治療に使える備蓄量を200万人分に増やすことも表明した
◆首相がどういうプロセスを経てアビガンを治療薬として絞り、集中投下しようとしているのかは不明である。ただ、既知の副作用リスクを上回るだけのベネフィットがあることを大いに期待したい。
アビガンの集中投下で
2020年04月10日 (金)
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