◆新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発に一部内資系製薬企業も名乗りを上げるようになった一方で、「もっと早い段階で開発に着手できなかったのか」といった初動の遅れを指摘する声が出ている
◆新薬開発には大規模な投資や長期間の臨床試験が必要とされている上に、突発的な感染症の場合は開発に成功したとしても上市時には感染が収束し、リターンを回収できないリスクも抱える。製薬企業が赤字覚悟の開発になかなか踏み切れないのは当然である
◆赤字を補填するような政策を政府が早くから示していれば、各社の研究開発スピードが早まっていたかもしれない。過去にも重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)といった突発的な感染拡大を経験しており、日本でパンデミックが起きた時に政府と製薬企業がどう連携すべきか検証する機会はあったはずだ
◆今後の感染状況の見通しが立たない中、政治主導で開発インセンティブをより強く働かせるための施策を今からでも検討すべきではないか。
政治主導で開発インセンティブを
2020年05月25日 (月)
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