30年目指し新ビジョン
塩野義製薬は1日、2024年を最終年度とする5カ年中期経営計画と30年に達成すべきビジョンを発表した。28年頃には抗HIV薬「ドルテグラビル」の特許切れに伴うロイヤリティ収入の減少が見込まれるが、収入減の影響を最小限に抑え、成長し続けるため、革新的新薬を創出する企業から、新薬をコアに他社と協業して全般的なヘルスケアサービスを提供する企業へとビジネスモデルの変革に取り組む。30年度には現在の約1.8倍増となる売上収益6000億円、コア営業利益2000億円の達成を目指す。
同社は、自社開発した大型新薬の導出で得たロイヤリティ収入の拡大によって売上と利益を伸ばしてきた。19年度の売上高は3350億円で、このうち約半分をロイヤリティ収入が占めている。特に英ヴィーブヘルスケアに導出したドルテグラビルなど、HIVフランチャイズのロイヤリティ収入は1271億円と巨額に上るが、28年頃には同剤の特許切れに伴う深いパテントクリフが控える。
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