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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】わかば薬局中央店(三菱電機ITソリューションズ)

2020年07月31日 (金)

店舗間で患者データ共有‐他店来局にも同様のサービス

正面のビル1階がわかば薬局中央店

正面のビル1階がわかば薬局中央店

 外苑企画商事(本社:千葉県流山市)は、千葉県を中心に東京都と埼玉県エリアに11店舗の調剤薬局を展開している。本社を構える流山市内では、基幹となるわかば薬局中央店を中心に4店舗の調剤薬局を運営しており、4店舗間において患者の処方データや薬歴データを共有することで連携を図っている。2015年から患者データを共有するネットワークの構築を計画しており、それを実現したのが三菱電機ITソリューションズ(MDSOL)の薬歴共有システム「MELSHARE(メルシェア)」だ。薬局の混雑状況や患者都合により他店舗に来局した場合でも、患者情報や薬歴情報を共有することができるため、患者に対して普段と変わらないサービスを提供することができる。

フォローアップ機能も備える

 健康サポート薬局であるわかば薬局中央店は、16年5月に流山セントラルパーク駅前に開局した。常勤と非常勤の薬剤師がそれぞれ14人在籍しており、多い日には23人体制で薬局業務に当たっている。事務スタッフについても常勤が4人、非常勤が8人在籍しており、処方入力から調剤補助まで幅広く携わっている。1日に応需する処方箋枚数は平均200枚で、多くが地域の総合病院として様々な診療科目を設けている東葛病院からの処方箋である。

 外苑企画商事では、東葛病院からの患者に対応するため、わかば薬局中央店と、隣接して立地しているわかば薬局パークビューの2店舗で対応に当たっている。両薬局の待合室にはそれぞれの薬局の待ち時間が表示されているため、患者は待ち時間に合わせて来局する薬局の選択をすることができる。同市内にあるわかば薬局と江戸川台薬局に通っている患者についても、専門性の高い薬が必要な場合や在庫がない薬が必要な場合には中央店に来局するケースもあるという。

谷本代表取締役

谷本代表取締役

 こうした近隣の薬局間での連携を可能にしているのが、今年4月から同市内4店舗に導入した薬歴共有システム「MELSHARE」だ。同システムは、患者が普段と異なる店舗へ来局した場合や夜間に対応する際、簡単な操作で過去の処方データの取り込みや転送を行い、薬局間で薬歴情報を共有することができるシステムだ。同社代表取締役の谷本昌義氏は「患者さんによっては複数の薬局にかかっているため、処方内容や薬歴を毎回電話で問い合わせるのは大変」との認識を示した上で「情報共有することによって患者さんがどこに行っても同じサービスを受けられるので、システム導入は薬局間の連携に役立っている」と語る。

 同社は、「MELSHARE」に合わせて電子薬歴保存システム「Melhis(メルヒス)」も導入した。展開している薬局11店舗のうち7店舗では、レセコンにMDSOLの保険薬局システム「Melphin(メルフィン)」を採用していたが、電子薬歴については他社システムを使用していたため、算定や監査時に2画面を交互に確認する手間や、処方入力をした事務スタッフと薬歴を記載する薬剤師との間で情報共有が円滑に行われていなかった事例があった。そのため、レセコンと薬歴を統一してシームレスに連携すると共に、業務の効率化を図るため「Melhis」を導入することとなった。

 医薬品医療機器等法改正により、9月から服薬期間中のフォローアップが義務化されるが、「Melhis」は、患者へのフォローアップ機能を備えている。▽ハイリスク薬の処方あり▽新規来局患者▽指定期間以内に初めて処方された薬品あり▽用法または用量の変更あり――という条件に加え、フォローアップを行う予定日や内容を自由に設定することができる。

フォローアップ予定入力画面(上)。フォローアップが必要な場合は注意喚起画面がポップアップ

フォローアップ予定入力画面(上)。フォローアップが必要な場合は注意喚起画面がポップアップ

 フォローアップが必要な場合には、朝の時点で画面上に患者がリストアップされ、スタッフ間において共通の認識を持つことが可能。フォローアップした後についても、薬歴記載の指示がポップアップとして表示されるため、記載漏れを防ぐことにも活用できる。

 レセコンと薬歴が統一されたことにより、リスク管理という観点から安全性の向上にもつながった。両システムの画面上では、新規患者や重複投与、禁忌などがある場合、画面上に示される色によって注意喚起される。わかば薬局中央店の勇美穂薬局長は「処方入力の段階で前回と異なる項目を事務スタッフが気がついて、事前に薬剤師に情報を伝えてくれるなど、スタッフ間の連携向上にもつながっている」と話す。

 同社では他にも、タブレット上で薬歴を確認して服薬指導が行える「iMelhis(アイ・メルヒス)」や、POSレジシステム「MELPOS(メルポス)」、画像管理システムも導入している。

 今後、さらなる効率化を図るため、在庫管理システム「MELSTOCK(メルストック)」の稼働を予定している。同社は、これまで卸業者を介さない独自の在庫管理システムで運営してきたが、「MELSTOCK」を導入することでチェーン全体としての発注や仕入れ、オンラインでの受発注等、在庫管理業務の効率化を目指す。谷本氏は「機械でできることは機械に切り替えていかないと安全性も効率も向上しない」として、今後もシステムを積極的に活用していく考えだ。

わかば薬局中央店(三菱電機ITソリューションズ)
https://www.mdsol.co.jp/melphin/products/melshare.html




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