
武田コンシューマーヘルスケアは、かぜ症状に合わせた総合感冒薬「ベンザブロックプレミアム」シリーズを新発売した。鼻用の「ベンザブロックSプレミアム」(黄色のパッケージ)、のど用の「ベンザブロックLプレミアム」(銀)、熱用の「ベンザブロックIPプレミアム」(青)の3タイプで、いずれも指定第二類医薬品。
同シリーズは、1999年に症状タイプ別に選べるかぜ薬として販売を開始。2013年には上級ラインの「ベンザブロックプラス」シリーズを発売した。今回、7年ぶりにかぜのひき始めの症状に対する処方を強化した。
「ベンザブロックSプレミアム」は、特に鼻症状に対する処方を強化。去痰成分のグアイフェネシンも配合している。「同Lプレミアム」は、イブプロフェンを1日配合量でベンザ内最大の600mg配合。のどの痛みを和らげるトラネキサム酸を症状に対して処方強化した。
「同IPプレミアム」は、熱っぽさ、寒気への対処を追求。解熱鎮痛成分イブプロフェン、アセトアミノフェンの2種類のほか、熱症状で失いやすいビタミンも配合した。
3ライン共にカプレットと錠剤の2タイプの剤形を揃える。カプレットはPTP包装で12錠(メーカー希望小売価格1398円)、24錠(1998円)の2容量。錠剤は瓶包装で30錠(1598円)、45錠(1998円)の2容量と合計12SKUの展開となる。
プロモーションでは、引き続き女優の綾瀬はるかを起用。新たに、俳優の北村匠海、お笑いコンビのミルクボーイ、女優の堀田真由を起用し、テレビCMやウェブで広告展開する。
近年、総合感冒薬市場は縮小傾向にあったが、14年度以降、パーソナルタイプの拡大による平均単価の上昇が大きく影響し市場が拡大。19年度の市場規模は1019億円で直近5年間の平均成長率は2.4%増となっている。