協和発酵とキリンファーマの合併による新会社「協和発酵キリン」が1日に発足した。抗体医薬を核にした日本発のグローバル・スペシャリティーファーマを目指し、世界トップクラスのバイオ企業への出発を果たした協和発酵キリンは、2010年度に売上高5130億円を掲げ、毎年抗体2品目、低分子化合物2品目の計4品目の臨床開発入りに向けて研究開発を加速させる。
新生協和発酵キリンの社長に就任した松田譲氏は、「医薬事業を取り巻く環境は激変しているが、世界に誇れる独自技術の強みを最大限に生かして強固な事業基盤を作り上げ、グローバルに存在感を示せるスペシャリティーファーマになることで使命を果たしていきたい」とのコメントを発表した。
また同日、旧協和発酵のバイオケミカル事業部門を分社化し、「協和発酵バイオ」が発足した。