ゼリア新薬(社長伊部幸顕氏)は、化粧品などの製造販売を行っているイオナインターナショナル(社長赤澤里絵氏)の全株式を取得して、完全子会社化するための株式売買契約を締結した。
ゼリアは、医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を両輪として展開しているが、経営基盤をさらに強化するため、新規事業への取り組みやM&Aについて検討を重ねてきた。その一環として、コンシューマーヘルスケア事業の拡大を図るため、「IONA」ブランドが広く知られているイオナインターナショナルを子会社化し、化粧品分野へ本格的に参入する。
イオナインターナショナルは、創業以来30余年にわたり、基礎化粧品「IONA」シリーズの製造・販売を行っている。IONAブランドは、基礎化粧品シリーズとして全国のドラッグストア、薬局・薬店、美容サロン等を通じて販売されており、消費者の認知度も高い。
ゼリアは、イオナインターナショナルを傘下に収め、コンシューマーヘルスケア部門で展開しているスキンケア製品に、基礎化粧品ラインを新たに加える。今後、IONAブランドを活用し、コンシューマーヘルスケア事業でシナジー効果を発揮させ、ゼリアグループ全体として企業価値の向上を図っていく考えだ。
イオナインターナショナルは従業員数53人、売上高(2007年11月期)11億0600万円。
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