岡山県薬剤師会が昨年度に実施した事業で、分割調剤を活用した薬局薬剤師の継続的できめ細やかな介入は、処方薬剤数の減少につながることが分かった。薬局薬剤師は、継続的なフォローを実施するため、分割調剤の2回目以降には患者宅を訪問して服薬状況や症状の変化などを把握し、必要に応じて医師に減薬を提案。その結果、対象となった58症例の平均処方薬剤数は介入前の7.1剤から5.9剤へと減少した。岡山県薬は、分割調剤を生かした継続的な介入の有用性が示されたとしている。
同事業は、厚生労働省の「地域における薬剤師・薬局の機能強化及び調査・検討事業」として岡山県から委託を受けて実施したもの。津山、美作、真庭の各支部の10薬局、薬剤師12人が事業に参加し、昨年7月から今年2月までの間に分割調剤を実施した58症例を対象に、処方変更件数や減薬アプローチの有効性を検証した。
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