テルモは、副交感神経興奮剤「アトワゴリバース静注シリンジ3mL、同6mL」を新発売した(写真)
アトワゴリバースは、ネオスチグミンメチル硫酸塩とアトロピン硫酸塩水和物を配合し、あらかじめシリンジに充填した製剤。手術後の筋弛緩剤の作用を弱め、患者の自発呼吸を速やかに回復させる。
ネオスチグミンとアトロピンの2剤がシリンジに充填されているため、薬剤調製準備の手間が省けるだけでなく、菌や異物の混入を防ぎ、薬剤の取り違えや針刺し事故防止にも配慮している。
用法・用量は、成人には1回1・506mL(ネオスチグミンメチル硫酸塩として0・502・0mg、アトロピン硫酸塩水和物として0・2501・0mg)を緩徐に静脈注射する。
薬価は、アトワゴリバース静注シリンジ3mLが404円、6mLが615円。
また、点滴システム「エクスフリー」の発売も開始した。エクスフリーは、2年前から特定の医療機関に先行発売していたが、全国の医療機関向けに本格的に販売することになった。
エクスフリーは、テルモが独自に開発した新しい接続方式により、簡単かつ迅速に点滴チューブを追加できる点滴システム。従来のシステムは、ネジ機構で点滴チューブを接続していたのに対し、エクスフリーはワンタッチで接続できる機構を採用。接続部が緩むことなく、チューブもねじれないため、接続外れや薬液漏れなどの危険性を減らすことができる。
税抜き販売価格は、エクスフリーコネクターが1個520円、エクスフリー延長チューブが1本700円と800円、エクスフリー輸液セットが700円と3600円。