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オリンパスメディカルシステムズは、国産初の小腸用カプセル内視鏡「オリンパスカプセル内視鏡システム(エンドカプセル)」を発売した。価格は税込みで、カプセル内視鏡システムセットが126万円、ワークステーションが399万円。売上目標は、各製品群ごとに年間100台の売上を見込む。
使用法は、8時間以上絶食した患者にエンドカプセルを投与。投与から102時間後に、オプションの携帯型ビュワーで、エンドカプセルが胃の幽門を通過していることを確認する。内視鏡が幽門を通過していない場合は、メトクロプラミドなどの蠕動促進剤を投与し、胃からの排泄を促進する必要がある。
検査後には、患者自身がエンドカプセルが排泄されたことを確認し、回収する。排泄が確認されなかった場合には、2週間以内にX線撮影を行い、体内への残留を確認する。
エンドカプセルは、外径11mm、長さ26mmのカプセルに高解像度CCDと自動調光機能を搭載しており、通常内視鏡と同レベルの高画質撮影が可能。専用のワークステーションには、複数の画像解析機能を搭載し、医師の読影作業の効率化も図られている。
同社では、内視鏡業務支援システム「ソレミオエンド」とワークステーションの連携を目指し、システムの開発を進めている。連携によって、入力作業の負担軽減や入力ミスの防止といったメリットがある。来年年4月以降の稼働を予定している。