下痢型IBS治療薬「イリボー」 アステラス製薬

2008年10月20日 (月)

製品名と成分含量を印字したイリボー錠5μg剤形
製品名と成分含量を印字したイリボー錠5μg剤形

 アステラス製薬は、男性の下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー錠2・5μg」「同5μg」(一般名:ラモセトロン塩酸塩)を新発売した。

 イリボー錠は、アステラス製薬が創製したセロトニン5‐HT3受容体拮抗剤。セロトニン5‐HT3受容体を選択的に阻害することで、消化管運動亢進に伴う便通異常を改善すると共に、腹痛と内臓知覚過敏の原因となる大腸痛覚伝達を抑制する。

 女性への投与は、臨床試験で有効性が認められなかったことに加え、安全性の問題が指摘されていることから、禁忌とされている。

 過敏性腸症候群(IBS)は、日本で成人の12・5%が罹患しているとの報告があり、患者数は1200万人と推定されている。また、若年層に多く、男性では下痢型が多い傾向にある。

 用量・用法は、成人男性にはラモセトロン塩酸塩として、5μgを1日1回経口投与する。薬価は、イリボー錠2・5μgが86・30円、同5μgが141・10円。



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