仏サノフィ・アベンティスと非営利組織「結核治療薬開発のための世界同盟」(TBアライアンス)は、結核治療薬の発見、開発、臨床使用の促進に向けた業務提携契約を締結した。
今回の契約締結は、薬剤感受性・耐性結核に対し、より即効性があり、効果的な新規結核治療薬の開発を進めるのが目的。サノフィ・アベンティスとTBアライアンスは、それぞれのプロジェクト情報を共有し、結核治療薬研究に関する知見を交換する予定で、さらに発展途上国における関連規制やアクセス方法、臨床試験戦略についても協議する。
TBアライアンスは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やオランダ外務省、英国国際開発省などの資金援助を受けて運営している非営利の新薬開発パートナーシップ。これまで世界の公的・民間パートナーとの協力によって、結核治療薬候補の包括的ポートフォリオの開発をリードしており、パイプラインには最も実用化に近い2種類の候補化合物を始め、12種類の化合物を有している。
また、承認された新レジメンを必要としている結核患者に対し、治療法の安価な提供と適切な導入、容易な入手を確実に実現する取り組みを進めている。
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