ロシュは特許切れで苦戦
海外大手製薬企業の2020年度決算が出揃った。新型コロナウイルス感染拡大の中、バイオシミラーの浸透で苦戦したスイス・ロシュを除き、ほぼ全ての企業で増収を確保して底堅さを見せた。米アッヴィと米ブリストル・マイヤーズスクイブは買収効果で大幅増となった一方、米ファイザーはアップジョン事業の切り離しで約100億ドルの減収影響があった。ただ、来年度は新型コロナウイルス感染症ワクチンで約150億ドルの売上計上を予想しており、再び大幅な売上増となる模様だ。大型製品では、アッヴィの関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」が198億ドルと200億ドルに迫る勢いを見せ、米メルクの抗癌剤「キイトルーダ」は144億ドルに続伸した。
スイス・ロシュ
スイス・ロシュは、新型コロナウイルス感染症の影響やバイオシミラーとの競争激化により、売上高は5%減の583億スイスフラン(CHF)(約6兆9000億円)と減収となった。
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