ネグジット総研は昨年に引き続き「製薬企業イメージ調査」を薬剤師に実施した。回答したのは薬局薬剤師322人、病院薬剤師160人。
先発薬企業44社を選択肢に、コールセンター、営業力、開発力、好感度、社会貢献、情報発信などをテーマに調査した。
それによると、「薬局・薬剤師を大事にしている」メーカーでは、薬局・病院薬剤師ともに1位は昨年と同じくアステラス製薬で、不動の地位を築いた形。2位は両者とも第一三共で、薬局薬剤師では昨年の3位から、病院薬剤師では6位からランクアップした。3位には病院薬剤師ではファイザーが、薬局薬剤師ではエーザイが入った。昨年、病院病院薬剤師で2位だった武田薬品は5位に転落した。武田薬品は薬局薬剤師にでの評価でも7位と、昨年の5位から順位を落とした。
また、情報発信をテーマに「情報伝達の早さ」を聞いたところ、薬局、病院薬剤師ともに1位から4位は、武田薬品、アステラス製薬、第一三共、ファイザー製薬の順で、武田薬品は昨年に引き続いてトップの座を守った。中外製薬は、病院薬剤師では5位となったが、薬局薬剤師では15位と大きく差があった。同じく病院薬剤師で6位のサノフィ・アベンティスは、薬局薬剤師では21位だった。逆に薬局薬剤師で6位のグラクソ・スミスクラインは、病院薬剤師で15位とふるわなかった。
GE薬メーカーのサービスでも調査
GE薬メーカーにも焦点を当て、求めるサービスについて調査された。「GE薬メーカーMRに希望する訪問頻度」を尋ねたところでは、薬局薬剤師では「1カ月に1回」が約半数を占め、3カ月に1回(15%)、2カ月に1回(13%)と続いた。一方、病院薬剤師では「1カ月に1回」が30%強を占めたのに対して、2週間に1回(23%)、週1回(19%)と、きめ細かな訪問を希望していることが判明した。
また、GE薬メーカーから「各種資材の提供を受けたことがあるか」の問いには、薬局薬剤師の60%以上、病院薬剤師の50%以上が受けたことがあると回答した。
「提供を受けた資材が役だったか」については、薬局薬剤師で59%が、病院薬剤師では43%が「かなり役だった」「役だった」と指摘。逆に「全く役に立たなかった」「役立たない」は薬局薬剤師で6・4%、病院薬剤師で14・4%となっており、病院薬剤師は情報提供の質・量ともに厳しい基準を持っていることが分かった。