◆「沈黙は金なり」とは西洋の諺だが、その心は日本人の方がより馴染みやすいのではないだろうか。プレゼンテーションを重視する欧米とは異なり、日本では多弁を軽んじ、沈黙を重しとする傾向がある。例えば、冗舌すぎる高倉健や多弁な吉永さゆりなどは、やはりイメージダウンだろう
◆しかし現実では、自分の主張が入れられるために、声を大にして叫ばなくてはならないシーンも多い。この点、医師会は薬剤師会よりもはるかに上手。最近の中央社会保険医療協議会では、外来管理加算見直しで、繰り返し議題を提出しては支払側と先の見えない議論を展開し、最後には穏和な遠藤会長にまで声を荒げさせた
◆看護協会も黙ってはいない。DPC分科会ではあらゆる分野に専門・認定看護師の配置が必要と訴え、決められた時間を超過してもどこ吹く風で、主張を繰り返した
◆翻って薬剤師会はどうか。真面目で国民からも信頼の高い職能性格は、裏返すと目立たず口べたという一面を持つ。薬剤師はもっとしぶとく、図々しくてもいいのではないだろうか。「泣かない赤ん坊は、ミルクをもらえない」
「沈黙は金なり」でも
2009年01月23日 (金)
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