東京大学と東京都医学総合研究所、国立成育医療研究センターのグループは、約4000人の10歳児とその親を対象にしたコホート調査から、一般的な子供が必要とする水準以上の保健・医療サービスを必要とする子供(Children with special health care needs:CSHCN)がわが国に約12.5%存在し、そうした子供を持つ親は不安・抑うつを抱えやすく、ソーシャルサポートによって軽減される可能性を示唆した。
CSHCNは米国で提唱された概念で、米国の17歳までの小児では18.8%存在すると言われている。わが国でも、医療的ケア児とその親の介護負担の問題がクローズアップされ、今年「医療的ケア児支援法」が成立している。CSHCNは医療ケア児より幅広い概念で、こうした子供たち自身や家族の介護負担に対する心理社会的な支援の拡充の必要性が望まれている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。