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小野薬品と本庶氏が和解‐解決金や基金寄付で280億円

2021年11月15日 (月)

相良社長「内容に満足」

相良社長

 小野薬品は、京都大学特別教授の本庶佑氏が免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の収入配分をめぐって同社に約262億円の支払いを求めて大阪地方裁判所に訴えていた裁判で、12日に和解が成立したと発表した。大阪地裁の和解提案を受け、本庶氏に50億円を支払うほか、京都大学内に設立される「小野薬品・本庶記念研究基金」に230億円を寄付する。ライセンス契約で定められたロイヤリティ料率を変更することなく、今後も本庶氏にロイヤリティを支払うことでも合意した。

 本庶氏に支払う50億円の内訳は、▽ライセンス契約に係る紛争の全面解決に対する解決金▽三つの特許やこれに関連する国内外の特許の有効性をめぐる対第三者訴訟において、本庶氏が同社に協力したことに対する報奨金▽この特許を含むライセンス契約の対象特許における本庶氏以外の発明者に対する清算金――となっている。


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