京都大学ウイルス・再生医科学研究所の研究グループは、マウス上皮組織由来の分泌液中に上皮バリア形成を誘導する液性因子が存在することを見出し、新規生理活性ペプチド「JIP(Junction inducing peptide)」を同定した。また、JIPは、G蛋白質G13を直接活性化することで、アクチン骨格を再編成し、タイトジャンクション(TJ)の形成を誘導することを見出した。さらに、JIPは、炎症回復時に発現が増加し、上皮組織の修復に貢献することを明らかにした。
TJと呼ばれる細胞間接着装置は、生体内における上皮組織のバリア機能に必須の役割があり、その分子構築については精力的に研究が行われてきた。一方で、TJがどのようにして形成されるかについてはほとんど分かっていない。
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