小林製薬は3月4日から、漢方処方の肥満対策薬「ビスラットゴールドa」を新発売する。同品は脂質の代謝を上げて、過剰に溜まった体脂肪を落とす内服薬。8種類の生薬から抽出した大紫胡湯乾燥エキスで、脂質の代謝を高めることで過剰な体脂肪を減らし、肥満症や常習便秘にも効果をもたらす。生薬から抽出した乾燥エキスを服用しやすい錠剤タイプにした。
同社は、2006年に肥満改善薬「ナイシトール85」を発売。08年度には240億円を予測するなど肥満改善薬市場は大きく拡大し、今後も伸長が見込まれる。脂質代謝を高めて体脂肪を落とすという効果によって、新たなターゲット層を開拓することで、さらなる市場拡大を図る考え。「ビスラットゴールドa」の初年度売上目標は15億円。
容量・メーカー希望小売価格は、84錠入り・税込み1449円、180錠入・2780円。
「ラナケイン」ブランドから冷感ジェルタイプを追加
また、痒み止め・皮膚炎治療薬「ラナケイン冷感ジェル」(30g入り、税込み希望小売価格924円)をアイテム追加し、3月4日に発売する。日常のちょっとした刺激でも、すぐに痒みを覚える肌に、心地よい冷感刺激で素早く鎮めるジェルタイプの痒み止め。
冷感刺激成分(L‐メントール)を4%配合、適度な冷感作用によって、塗った部分から素早く痒みを抑えると同時に、局所麻酔成分(リドカイン)が痒みを素早く鎮める。パッケージデザインも冷感をイメージした水色をベースに、「1秒でも早く!」の文字とストップウォッチの絵を大きく表示した。
「ラナケイン」ブランドではこれまで、痒がり肌向けクリームタイプの「ラナケインS」、カサカサ肌向けの「ラナケインクリーム」を発売してきたが、同社生活者調査で、痒み止めの要素に「スーッとした気持ち良さ」を求められていることが分かった。そこで、冷感刺激で素早く痒みを鎮める同品を発売することで、「ラナケイン」ブランドの強化を図った。