後発品メーカーにも打撃
4月1日から実施される2022年度の改定薬価基準が告示されたことを受け、本紙は国内製薬各社の改定状況をまとめた。大手企業と準大手企業、外資系企業の平均改定率は概ね4~5%台となったが、エーザイは新薬創出等加算の返還などが響き、9%台半ばと大きな打撃を受けた。中堅企業は各社でバラツキが見られたものの、概ね6~9%程度となり、医療用漢方薬が主力のツムラは1%未満にとどめた。後発品メーカーは昨年の中間年改定に続き、大手に10%近い薬価引き下げが直撃した。
各社の状況について大手企業を見ると、武田薬品は新薬創出等加算の適用が多かったものの、市場拡大再算定で相殺し、平均改定率は5%後半となった。汎用品目では、プロトンポンプ阻害剤「タケキャブ」が市場拡大再算定を受け15.8%の大幅な引き下げとなったが、降圧剤「アジルバ」と抗癌剤「ベクティビックス」は薬価を維持した。
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