元厚生労働大臣の塩崎恭久氏は、オンライン上で開催された日本女性薬剤師会のセミナーで講演し、2016年に制定した薬剤耐性(AMR)のアクションプランの達成状況について、「厚労省と農林水産省に数値がどうなっているかアップデートしてほしいと言うと、集計ができていないとの回答だった。統計すら整っていない」と強く批判した。その上で「サーベイランスやモニタリングができる体制が整っていなければ何の政策をやるかも決まらないし、エビデンスベースの政策にもならない」と述べ、行政のAMRに対する問題意識の低さを糾弾した。
日本は16年10月にAMR対策アクションプラン成果指標を提示。20年までの5カ年で取り組みを進め、20年のヒト抗微生物製剤の使用量(人口1000人当たりの1日抗菌薬使用量)を13年比で33%減とする目標を立てた。
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