中外製薬執行役員デジタルトランスフォーメーションユニット長の志済聡子氏は11日、大阪市で開かれたインターフェックス大阪で講演し、革新的な新薬を創出する手段の一つとして、リアルワールドデータ(RWD)の活用を推進していく意向を語った。独自で先進的な活用事例を構築したり、他の企業等と連携して取り組んだりしながら、製薬企業が十分にRWDを活用できる環境整備などを国に求める考えを示した。
RWDは日々の実臨床から得られる健康診断やレセプト、電子カルテなどの患者由来データ。志済氏は様々な用途でRWDを活用できると説明。アンメットメディカルニーズを把握して創薬に役立てるほか、承認申請の効率化、臨床試験計画の最適化、最適治療の探索や提案、安全性リスク検知などに幅広く生かせると指摘した。
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