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【日本薬学会第142年会】シンポジウムの概要 カイコ創薬最前線:ヒトバイオ医薬品生産・ヒト疾患モデル開発への新展開

2022年03月23日 (水)

オーガナイザー
 関水和久(帝京大薬)
 伊藤孝司(徳島大院医歯薬)

 6000年にわたりシルク産業を支えてきたカイコが、近年、医薬品産業の新たな担い手の一つとなる兆しがある。2000年に初めて遺伝子組み換え(TG)カイコが作製されて以来、カイコの優れた生物機能に対して様々な遺伝子改変が行われてきた。

 医療分野では、ヒト化抗HTLV-1抗体をはじめ、ヒトバイオ医薬品として応用可能な高分子量糖蛋白質を絹糸腺または繭に高生産するTGカイコが樹立されている。

 一方、カイコは、ヒトと類似した薬物代謝系を持つためin vivo薬物動態代替モデルとして医薬品候補の有効性・安全性評価にも応用されている。

 本シンポジウムでは、GMP基準大量飼育が可能になってきたTGカイコを活用する糖鎖改変抗体の生産技術、TGカイコ繭から精製したヒトリソソーム酵素の同欠損症ニホンザル個体に対する静脈内酵素補充療法の有効性、またカイコでのサイトカインストームモデル開発に関する最新情報について紹介する。

 (伊藤孝司



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