◆3月6日は昨年制定された「世界緑内障の日」。今年も日本緑内障学会や患者団体などが中心になり、啓発活動が活発に行われた。緑内障は、視野が次第に欠損していく眼疾患で、失明原因の常に上位に位置している。欠損した視野は元に戻らず、発見された時点で進行を食い止める治療、主に薬物治療が施される
◆視野欠損は、視神経が障害を受けることで起こる。その原因として以前は、高い眼圧の影響が考えられてきたが、国内で最近行われた疫学調査で、正常な眼圧でも発症するタイプ(正常眼圧緑内障)が見つかり、日本人にそのタイプの多いことが明らかになった
◆眼圧だけでは確定的な診断は下せなくなったが、視神経の状態を見る眼底検査のほか、視野検査を行えば診断できる。視野が欠けていても初期段階では意外と自覚がない。患者団体の調査によると、診断時に視野欠損を指摘された患者は73%で、半分以上欠けていても28%の患者は自覚症状がなかったという、驚くべき数字が明らかになった
◆失明者を減らそうと、世界が警鐘を鳴らす緑内障。国内でも早期発見の啓発に一層取り組んでほしい。
「世界緑内障の日」
2009年03月11日 (水)
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