DX化で目指す薬剤師・薬局の未来
三菱電機ITソリューションズは、過去35年以上にわたって薬局向けシステムの開発や販売を手がけてきた。同社が提供する保険薬局向けシステム「調剤Melphin/DUO」シリーズは、処方箋受付から服薬指導まで保険薬局の業務を幅広くカバー。さらにオプションシステムの組み合わせによって、保険薬局に特化したPOSシステムと連動可能なほか、在庫管理・経営管理といった経営面までトータルに支援する機能を備えている。
昨今、多くの企業が業務の効率化・生産性の向上、価値創造やビジネスモデルの変革に向けてDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを行っており、保険薬局も例外ではない。薬剤師・薬局を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、同社では、「薬局トランスフォーメーション~DX化で目指す薬剤師・薬局の未来~」をテーマに、薬剤師・薬局を支援する様々な業務支援機能を取り揃えている。
例えば、4月の診療報酬改定でリフィル処方箋の導入が始まるが、患者に対して継続的な薬学的管理指導のために次回来局予定の確認・フォローが必要不可欠となる。
同社製品では継続フォロー対象患者に対してフォローアップ日程の自動作成が可能だ。さらに、業務提携しているメドピアのかかりつけ薬局化支援サービス「kakari」とのシステム連携により、「kakari」を利用している患者に自動的に服薬状況確認チャットを送信、患者からの回答を自動で薬歴に記録できるようになり、薬剤師・薬局と患者との円滑なコミュニケーションをサポートする。同改定では、オンライン服薬指導に関するルールも変更されるが、「kakari」の持つビデオ通話機能をレセコン・電子薬歴端末から利用可能にするなど、利便性も向上している。
また、オンライン資格確認システムにより薬剤情報等を取得した上で調剤を行う場合、「電子的保健医療情報活用加算」として点数が付く予定であるが、同社はオンライン資格確認システムのプレ運用段階から参加するなど、いち早く製品化に取り組んでいる。豊富な導入実績(2月末時点で同社ユーザーの3割超に出荷済み)を有していると言えよう。
このほか、電子薬歴システム「Melhis」では、新たに開発した「服薬指導ガイド」(SY-POS2)により、患者特記・併用薬・処方内容・過去の薬歴といった情報をもとに、薬剤師が指導・確認すべき項目を自動的に抽出、提案する。提案内容は処方時期によっても変わり、例えば初回処方では服用の仕方、2回目では副作用の有無の確認が提案される。指導後は画面上で服薬指導を行った項目にチェックを付けるだけで自動的に薬歴が作成され、追加の情報があればキーボードから入力することもできる。
しっかりした服薬指導と薬歴作成ができた上で、業務を効率化することをコンセプトに製品化されており、電子薬歴作成業務が効率化されることで、対人業務への時間創出が実現され、かかりつけ薬剤師・薬局の役割発揮に寄与するという。
薬局・薬剤師への期待の高まりと共に薬局の業務領域は拡大の一途をたどっているが、同社は製品やサービスの提供を通して、薬局の変化をサポートしていく考えだ。
三菱電機ITソリューションズ(調剤Melphin/DUO)
https://www.mdsol.co.jp/melphin/products/melphin-duo.html