オリンパスメディカルシステムズは、「内視鏡用超音波観測装置EU‐ME1」を新発売。
これまで超音波内視鏡は、食道癌や胃癌の深達度診断、膵臓癌や肺癌の確定診断・病期診断などで使われる際、電子走査とメカニカル走査の二つの走査方式が利用されてきた。現在、広範囲に情報を取得できる電子走査方式への標準化が進みつつあるが、消化器領域に限ると、まだ2種類の走査方式が混在している状況にある。走査方式が違えば、プローブやスコープを異なる本体装置に接続して検査を行わなければならないため、利便性の低下につながっていた。
新たに発売されたEU‐ME1は、世界で初めて電子走査とメカニカル走査を1台で実現した汎用的なシステム。従来は異なった本体装置に接続していた同社製の超音波スコープ7機種、超音波プローブ14機種を1台で接続できるため、幅広い手技にも対応できる。また、2種類のドプラ機能を搭載し、関心領域の血流動態から血管の位置を認識することで高画質を実現した。
販売台数は、国内で年間80台を目指している。税込み販売価格は556万5000円。