
キョーリン・山下新社長
キョーリンは3日、新社長に山下正弘取締役副社長執行役員、子会社の杏林製薬の新社長に平井敬二取締役専務執行役員が就任するトップ人事を内定した。6月24日の株主総会で正式に決定する。現社長の古城格氏は、杏林製薬の代表取締役社長を退任し、キョーリンの取締役として引き続き経営に参画する。
同日会見した古城氏は、社長交代の理由について、「昨年、突然社長に就任したが、経営を安定させるという第1ステップのメドがついたため、役割機能を強化する目的で世代交代を図った」と説明した。
新社長に就任する山下氏は、「新薬の展開と合わせ、総合ヘルスケア企業の具現化に向けた取り組みを継続させていきたい」と抱負を語った。

杏林製薬・平井新社長
山下氏は、1947年生まれの62歳。慶應義塾大学文学部を卒業後、杏林薬品に入社。2004年6月に杏林製薬取締役執行役員営業本部長、07年6月に取締役専務執行役員営業本部長を経て、08年6月には取締役副社長執行役員社長補佐営業本部長、キョーリン取締役副社長執行役員社長補佐・営業担当に就任。一貫して営業畑を歩んできた。
一方、杏林製薬の新社長に就任する平井氏は、1949年生まれの59歳。山梨大学工学部卒業後、杏林製薬に入社。一貫して研究畑を歩み、2002年6月に取締役創薬研究本部長、07年6月に取締役専務執行役員研究本部長・知的財産担当、キョーリン取締役専務執行役員研究・開発担当に就任していた。