解析の意義を説明する山本機構長
東北メディカル・メガバンク機構（ToMMo）は、製薬企業5社との共同コンソーシアムで日本人の健常者の5万人分の全ゲノム情報の解析を完了した。疾患ゲノムデータ情報と比較する対照用データ（リファレンスゲノム情報）として用い、両者を検証することで疾患関連因子の探索が精緻にできるようになる。ToMMoは、製薬企業の創薬研究でデータ利用を進め、革新的新薬の創出を期待している。
6月30日に都内で開いた成果発表会で、ToMMoの山本雅之機構長は「このデータを産業界に使っていただけるよう邁進したい」と利用推進に向け意気込みを見せた。プロジェクトの目標とする10万人分の解析をできるだけ早く完了させたいとしている。
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