政府の医薬品開発協議会が11日に開かれ、ワクチン開発における臨床試験の課題を指摘する意見が相次いだ。コロナ禍で臨床研究中核病院がうまく機能しなかったとして、国立国際医療研究センター病院を感染症領域に特化した中核病院に指定すること、国際共同治験に対応できる人材を長期的視点で育成するよう求める声などが上がった。
藤原康弘構成員(医薬品医療機器総合機構理事長)は、「欠けているのは、基礎研究から臨床研究への移行だ。コロナ禍では臨床研究中核病院が機能しなかったので、抜本的強化が必要」と訴えた。現在、国際医療研究センター病院は中核病院に指定されていないが、「感染症領域に特化した中核病院として投資し、臨床試験を行える体制整備を考えるべき」とした。
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