日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が主催する第22回「JAPANドラッグストアショー」が、きょう19日から21日までの3日間、東京有明の東京ビッグサイトで開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年3月の前々回は中止となり、昨年3月に開催された前回はオンラインのみという形であり、リアル展示会としての開催は実に約3年半ぶりとなる。
今回はメインテーマとして「ドラッグストアが目指す、持続可能な地域と街づくり―一人ひとりのセルフメディケーションから」を掲げている。これからのドラッグストア業界の取り組み提案や、セルフメディケーションのさらなる理解促進と啓発のための最新情報を発信しながら、健康や美容、生活に役立つ商品などが一堂に展示され、約3年半ぶりのリアル開催ということも相まって大きな注目を集めることになるだろう。
これまでリアル開催のドラッグストアショーの会場と言えば、長く千葉市の幕張メッセでの開催となっていたが、今回は会場も東京ビッグサイトに変更となった。
東京での開催は約20年ぶりとなるが、関係者からは「来場しやすさ」を指摘する声が挙がっている。3日間の会期で想定する来場者数は、従来と同等の約12万人としているが、それを上回る来場数も期待される。
開催時期も、従来の3月開催から、今回は8月開催へと変わった。いわゆる夏開催となったわけで、夏休みを利用して会場周辺に遊びに来ていた観光客が立ち寄る可能性も十分にある。
今回のショーでは、夏休み中の子供たち向けに、キッズエリアも設置されており、スポーツや科学、仕事体験などといった体験型学習コーナーも非常に充実している。子連れの人たちが子供と一緒に楽しめるような工夫も施されている。
今回の実行委員長は、大賀薬局代表取締役社長の大賀崇浩氏が務める。大賀氏は、今回のポイントとしてオンラインの併催を挙げている。「オンライン展」は12~28の17日間の開催となる。
例えば、スマートフォンなどでドラッグストアショーを検索すると、オンライン展にも目が触れるケースがあるだろう。そこから情報を得られたりするなど、従来とは少し異なった形でのドラッグストアショーへの参加や出展社によるアピールもありそうだ。
約3年半ぶりのリアル開催に向け、コロナ禍にあっても準備に奔走した大賀実行委員長をはじめとする関係者には敬意を表したい。約3年半ぶりのリアル開催、東京開催、夏開催など注目点は多い中、コロナ禍で生活者を支え、その存在感を大きくしたドラッグストアが、今後もさらなる成長と進化を遂げ、地域やそこに暮らす人々にとって重要な存在であり続けるということを示すようなイベントにしてほしい。