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国産コロナ治療薬の確保が課題

2022年09月02日 (金)

◆アストラゼネカの新型コロナウイルス感染症治療薬「エバシェルド筋注セット」が特例承認された。国内で初めて「曝露前の発症抑制」の効能・効果が認められた薬剤となる。ワクチン接種が非推奨、接種後に十分な免疫応答が得られない患者などに予防の選択肢を提供する
◆2020年5月に特例承認された「ベクルリー」を皮切りにコロナ治療薬は9種類に拡大。オミクロン変異株には有効性が減弱するとの報告もあり、コロナとの戦いは続く。事前に投与し発症を防ぐ効果のある薬剤が登場する意義は大きい
◆コロナ薬に新たな価値が求められる中、国内製薬企業が存在感を失っていることに気付く。エバシェルドは日本が世界に先駆けて承認を取得したが、日本企業からコロナ薬が創出されていない問題が横たわる
◆コロナ薬をめぐっては特例承認制度に支えられ、日本市場にドラッグラグのない世界をもたらし、海外メーカーが猛然と日本市場に攻勢をかける。国産コロナ治療薬の確保は製薬産業にとって重い課題になっている。



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