参天製薬は12日、代表取締役社長兼CEOの谷内樹生氏(48歳)が一身上の都合により取締役も含め同日付で現職を辞任すると発表した。後任には同副社長の伊藤毅氏(63歳)が同日付で就任。会見で「再成長の道筋を作ることが私の責務」と抱負を語った。
谷内氏は2018年に44歳の若さで代表取締役社長に就任。欧州やアジアを軸に海外の広域展開を加速させ、米国市場への再参入も進めた。
一方、緑内障用デバイス「マイクロシャント」(DE-128)の米国での承認が予定通りに実現せず、大幅な減損損失を計上するなど負の側面もあった。約2年前には2000円前後だった株価は右肩下がりに下落し、現在は1000円前後に低迷。業績が株式市場から評価されていない状況だった。
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