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【第55回日薬学術大会】話題の調剤支援システム 小児へのチェック機能も充実‐ズー「ホルトノキ」

2022年10月03日 (月)

第55回日本薬剤師会学術大会

 ズーが8月にリリースした「ホルトノキ」は、薬局業務の効率化や対人業務の充実を目指したパソコンとタブレットのどちらでも使えるクラウド型電子薬歴だ。適切な内容に服薬指導を標準化し、シンプルな操作で薬歴記載を短時間で完了させることを目指して開発された。

 ホルトノキでは、前回処方と今回処方の違いが一目で分かるようになっており、素早く確認をして服薬指導を行うことができる。副作用の状況によって、確認するべき検査値の項目が自動でセットされるため、確認漏れを防ぐことができる。

 服薬指導の内容は、各社のレセコンから処方データを受け取り、薬剤や患者の情報と照らし合わせることで、マスタから服薬指導文章の候補をチェック項目で表示。薬剤の効能効果についての指導はもちろん、使用上の注意、生活上の注意、併用薬、副作用など、様々な視点でマスタは作成されている。服薬指導文章のマスタは細かいカスタマイズも可能で、薬局や企業ごとのこだわりを反映することもできる。共通の指導文を参考に服薬指導を行うことで、経験やスキルの異なる薬剤師の服薬指導内容の標準化を実現する。

 また、服薬指導の内容に合わせてチ
ェック項目を選択して転記ボタンを押すだけで、薬剤師が書いたような自然な文章で素早く薬歴の記載を完了することができ、これにより薬歴記載業務を大幅に効率化し、患者とのコミュニケーションの充実化を図ることができる。

 他にも、会話しながらでもフリーハンドで記録できる手書きメモや、タブレットなどのカメラで撮影した写真を薬歴に紐づけて保存できるので、後になって忘れてしまったということを防ぎ、正確な薬歴記載をサポートする。

 さらにレセコンメーカーならではの独自の処方鑑査機能を搭載しており、処方内容に対して患者の既往歴やアレルギー、併用薬、重複投与、薬剤の用法用量などを自動でチェックし、調剤後の手戻りを防ぐ。特に小児の処方箋における数量・日数チェック機能には力を入れており、年齢や体重で異なる分量を計算して、調剤ミスの防止につながる。

 同システムはウェブブラウザで動くクラウド型システムであり、タブレットでもPCでも使えるので場所を選ばずに使用できる。データはクラウド上にあるため、大災害等の緊急時でも活用可能だ。

 ズーでは、今後ホルトノキを電子薬歴にとどまらず、処方入力やレセプト請求、在庫管理、本部、会計など、様々な機能を追加してオールインワンの調剤システムとしていく計画だ。



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