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【第55回日薬学術大会】分科会の見どころ・聞きどころ 現行の薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づく実務実習の現状と課題

2022年10月03日 (月)

第55回日本薬剤師会学術大会

座長
日本薬剤師会常務理事
亀井美和子
宮城県薬剤師会常任理事
熊谷朋久

 薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下、コアカリ)は、2024年度入学生から新たな改訂版が適用されるが、23年度以前の入学生は現行コアカリが適用されるため、実務実習においては今後数年間は現行のコアカリに基づいて実施される。

 現行コアカリに基づく実務実習がスタートしたのは19年2月であり、現在4年目である。薬局実習-病院実習の順番の固定化、連携における大学の役割の明確化、代表的な8疾患の設定、SBO(到達目標)の積み上げから学習成果基盤型へと変わりパフォーマンス評価が導入されるなど、現行コアカリは前コアカリから大きな変更があったことから、日本薬剤師会教育委員会では「薬局実務実習指導の手引き2018年版」を作成し、実務実習の円滑な実施をサポートしている。また、現行コアカリに基づく実務実習の初年度には全国調査を実施し、大きな問題は生じていないことを確認している。

 しかし、その後のコロナ禍により、実務実習自体の実施が困難となる状況も発生した。このようなことを踏まえ、本分科会では、4年目となった現行コアカリに基づく実務実習の現状と課題について、大学、薬局、病院の立場から報告いただき、今後の実務実習のあり方について討議することを目的とした。

 まず、基調講演として、地区調整機構の立場からの現状と課題を奥羽大学薬学部医療薬学教室の伊藤鍛氏に講演いただく。その後、大学の立場からは帝京大学薬学部医療薬学講座薬物治療学研究室の日下部吉男氏、薬局の立場からは兵庫県薬剤師会の三宅圭一氏、病院の立場からは千葉大学病院薬剤部の石井伊都子氏に講演いただく。薬学実務実習は、6年制薬学教育課程で最も重要視される学修であり、学習内容だけでなく、実習受入施設や指導薬剤師の存在が、学生のその後の人生(学習、進路など)に大きく影響する。指導薬剤師をはじめ実務実習に関わる皆様に参加いただき、現状と問題点を共有する機会としたい。

 (亀井美和子



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