アステラス製薬は25日、重点研究開発領域である遺伝子治療の研究開発を行う米テーシャと戦略的提携を結んだと発表した。テーシャの発行済み株式15%、臨床開発段階にある二つのプログラムの独占的オプション権、経営権の変更に関する権利について総額5000万ドルで取得する。同社の遺伝子治療の臨床開発は有害事象の発現で治験中断となっており、今回の提携によって戦略領域である遺伝子治療の研究開発の推進につなげたい考え。
オプション権を獲得したプログラムは、二つのアデノ随伴ウイルス(AAV)遺伝子治療プログラムで早期臨床の段階にある。
対象プログラムの一つは、主に女性に発症し、重度の知的障害を引き起こすレット症候群の治療薬として開発中の「TSHA-102」。レット症候群を対象にした最初で唯一の開発品で、臨床試験初期段階にある。
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