◆薬剤師系の学会や組織の学術大会で、病院や薬局の現場で取り組んだ内容の発表を聴く機会は多い。その中で、聴いて胸が熱くなるのは、患者の具体的な姿が浮かび上がり、その役に立ちたいと奮闘する薬剤師の気持ちが伝わる発表だ
◆先日、ある学術大会で耳にしたのは薬物療法の適正化に関わった具体例。その薬局薬剤師は、患者が大量の薬を残していることに気づき、医師に減薬を提案。薬の数が減り、合わせて一包化に踏み切ったが、アドヒアランスは改善しなかった
◆患者や家族と対話を重ねた結果、患者は「一包化になると何を服用しているのか分からず怖い」と思っていることが分かった。患者の意向に沿って診療科ごとに薬を一包化したところ、納得して服薬するようになったという
◆単に一包化するのではなく、患者の思いをしっかり汲み取り、個別に対応する姿勢は素晴らしい。薬剤師として何を考え、どんな気持ちで日々、現場で取り組んでいるのか。それぞれの薬剤師の熱い気持ちを学術大会等でたくさん聞きたい。
熱意が伝わる学会発表
2022年11月02日 (水)
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